近年、スーパーやコンビニでもよく見かけるようになった「クラフトビール」。おしゃれなラベルに、独特の香りや味わい。けれど、「クラフトビールって普通のビールと何が違うの?」「クラフトビールの定義って何?」と思っている方も多いのではないでしょうか?この記事では、クラフトビールの定義・特徴・代表的なスタイルについて、分かりやすく解説します。
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✅ クラフトビールの定義とは?
実は、日本の法律上「クラフトビール」に明確な定義はありません。しかし、アメリカの「ブルワーズ・アソシエーション(Brewers Association)」では、以下の3つの条件を満たすビールメーカーを「クラフトブルワリー」と定義しています。
- 小規模(Small):年間生産量が600万バレル以下(日本の大手よりかなり少量)
- 独立(Independent):大手資本に依存せず、自社で意思決定ができる
- 伝統的(Traditional):伝統的な製法や原料にこだわる
つまり、「クラフトビール」とは大量生産ではなく、こだわりの製法で少量ずつ丁寧に造られたビールのことを指します。
🍻 クラフトビールと普通のビールの違い
項目 | クラフトビール | 普通のビール(大手メーカー) |
---|---|---|
製造規模 | 小規模 | 大量生産 |
味・香りのバリエーション | 非常に豊富(IPA、ヴァイツェン、スタウトなど) | ラガー中心(淡色、のどごし重視) |
生産者 | 独立系のブルワリー | 大企業(アサヒ、キリンなど) |
消費者へのアプローチ | 地域密着・個性的・限定商品が多い | 全国流通、広告重視 |
🍺 クラフトビールの特徴と楽しみ方
クラフトビールの一番の魅力は多様なスタイルと個性にあります。例えば:
- IPA(インディア・ペール・エール):ホップの香りと苦味が強く、柑橘や松の香りが特徴。
- スタウト:黒ビールで、コーヒーやチョコレートのような風味。
- ヴァイツェン:小麦を使ったフルーティな白ビール。
- セゾン:ベルギー発祥で、スパイシーかつ爽やか。
最近では「フルーツビール」や「ハーブビール」「サワーエール」なども人気で、まるでワインやカクテルのような風味を持つビールも増えています。
🌍 日本におけるクラフトビールの展開
日本では1994年の酒税法改正で、小規模醸造が可能になり、「地ビール」ブームが始まりました。その後、品質向上とともにクラフトビール文化が根づき、現在では全国に300を超えるブルワリーが存在します。地域限定のクラフトビールや、ブルワリー直営のビアパブも人気です。
🎯 まとめ
クラフトビールとは、小規模・独立・こだわりの製法でつくられた多様なスタイルのビールのこと。味の幅が広く、ビールが苦手な方でもきっと「これは好き!」と言える一本に出会えるはずです。次回、ビールを選ぶときは「クラフトビール」のラベルにも注目してみてください!
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