「とりあえず、やってみる」がモットーの当ブログ。 今回は走行性能、そして何より安全に関わる最重要パーツである「フロントブレーキ」のメンテナンスを行います。
私の愛車であるモトコンポは、発売から40年以上が経過しているビンテージバイクです。エンジンが快調にかかるようになると、次に気になるのはやはり制動力。「走る」こと以上に「止まる」ことは重要ですよね。
今回はAmazonで購入したデイトナ製のブレーキシューを使って、リフレッシュを図ります。
なぜフロントブレーキ交換が必要なのか?
モトコンポのような小径ホイールのバイクは、ブレーキドラム自体が小さいため、摩擦材の劣化や汚れの影響を強く受けます。走行距離が少なくても、経年劣化により表面が硬化し、レバーを強く握っても「スーッ」と滑って止まらないといった症状が出ることがあります。
実際に分解してみると、内部は長年のブレーキダストで真っ黒。これでは本来の性能は発揮できません。
作業工程1:ドラムブレーキの分解と清掃
フロントホイールを外し、ブレーキパネルを引き出します。
まずは清掃です。パーツクリーナーを使い、ドラム内部とパネル側の汚れを徹底的に洗い流します。このブレーキダストを除去するだけでも、ブレーキタッチが改善することがあります。
古いシューはスプリングの力で留まっているだけなので、手で折りたたむようにして取り外します。新しいものと比較してみると、やはり表面のテカリや摩耗が確認できました。
作業工程2:【重要】ブレーキワイヤーへの注油
シューを新品にする際、絶対に忘れてはいけないのが「ブレーキワイヤーへのオイルアップ」です。
40年前の車両となると、ワイヤー内部のグリスが固着していたり、微細なサビで動きが渋くなっていることがほとんどです。これではいくら良いシューを入れても、レバーの引きが重く、繊細なブレーキ操作ができません。
ここでひと手間かけます。
- ワイヤーインジェクターを使い、ワイヤーの隙間から専用のケーブルオイル(または潤滑剤)を吹き込みます。
- ワイヤーの下端から、黒く汚れたオイルが出てくるまで流し込みます。
- 汚れが抜け、きれいなオイルが出てくれば作業完了です。
この工程を行うことで、驚くほどレバー操作が軽くなります。「指一本で引ける」感覚を取り戻しましょう。
作業工程3:デイトナ製シューの組み込み
今回用意したのは、Amazonでも定番のデイトナ製ブレーキシュー(品番:60272:リンク)です。
組み込みの手順は以下の通りです。
- グリスアップ:ブレーキカムの可動部に薄くグリスを塗ります。塗りすぎは厳禁です。
- 取り付け:新品のシューをパネルにセットします。
- 戻し作業:ホイールをフォークに戻し、アクスルシャフトを通します。この時、ブレーキパネルの回り止めがフォーク側の溝にしっかりハマっているか確認してください。
- 調整:最後にブレーキワイヤーの遊びを調整して完了です。
まとめ:安心感のあるタッチへ
交換と注油後に試走してみましたが、効果は絶大です。
新品シューの食いつきの良さはもちろんですが、ワイヤー注油のおかげで、指先の力加減がダイレクトにブレーキへ伝わるようになりました。以前の「どこまで握れば効くのか分からない」という不安な感触はもうありません。
古いバイクは手をかけた分だけ、素直に応えてくれるのが楽しいところ。 これでまた一歩、安心して走り出せるマシンに近づきました。
次はどこをリフレッシュしようか、今からワクワクしています。


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